今年のバレンタインデーは、チョコレートにワインを添えてみませんか?誰かに贈るにも、自分で味わうにも、大人の上質な愉しみを演出できます。ワイングラスに重ねて描かれた真っ赤なハートのラベルが印象的なコルビー・レッド。世界的に知られる敏腕醸造家、ダリル・グルームの息子コルビーが子供時代の心臓の手術を経て、健康な生活を送っていることへの感謝の意が込められたデザインです。ワイン売上金の一部を小児心臓疾患を援助する慈善団体や病院などに寄付。そんな大きな愛を感じながら飲むと、心がじんわり温かくなるワインです。

このワインに合わせたトリュフを作って下さったのは、世田谷トリュフのウォーマック・夕美子さん。現在は和の素材を活かした日本茶に合うトリュフで注目を浴びていますが、実はカリフォルニアでショコラティエとしての実績をお持ちです。ナパのワイナリーからの依頼を受け、ワイントリュフを開発していた2017年、住んでいたソノマのサンタローザが山火事に見舞われました。取る物も取り敢えず家を焼け出されてパジャマ姿で避難した夕美子さんの手にはチョコレートのレシピが。現地では幻と消えたワイントリュフが、今回限りの新たなレシピで蘇りました。

このワインのヴィンテージも2017年。大きな困難を乗り越えて、新たな世界を拓くカリフォルニアのレジリエンス、しなやかに適応して回復していくパワーを、愛をこめて送ります。

「コルビーレッド・レッドブレンド・カリフォルニア2017」は、カベルネ・ソーヴィニヨンに、アメリカを代表する品種ジンファンデルとプティ・シラー、メルロとシラーをバランス良くブレンド。甘やかで豊かな果実味と適度な渋みがワイントリュフの複雑な味わいと相まって、互いの魅力を引き出し合い、別次元の美味しさにいざないます。特製ワイントリュフは、今回だけのオリジナル。箱の掛け紙もワインのラベルのイメージに合わせてデザインされています。

ウォーマック・夕美子さん。ショコラティエになる前は、宮下智のペンネームで作詞・作曲家として大ヒット曲を生み出していました。アメリカ人と結婚し渡米、専業主婦として子育てする傍ら、趣味で作っていたチョコレートが仲間内で評判に。リヨンで本格的にガナッシュの巨匠に師事した後、米国のファーマーズマーケットで販売するうちにメディアの脚光を浴び、ブランドを確立。2017年の山火事により帰国し、活動の舞台を日本に移しました。

ワインを練り込んだミルクチョコレートのガナッシュの中に、更にワイン漬けレーズンが。トロトロの高級バルサミコ酢が味わいに深みをもたらしています。赤ワインと一緒に食べる板チョコならダークが合うけれど、トリュフのガナッシュにはミルクチョコを使用した方がワインが活きるのだそうです。

ワインの情報はこちらから。
https://napaoffice.us/shop.html
別ヴィンテージのコルビー・レッドは異なるブレンドです。

チョコレートの情報はこちらから。
https://www.facebook.com/世田谷トリュフ-115613313137996
遠くにお住まいの方もサブスクで季節のトリュフを楽しめます。

●文:近藤さをり
●写真:小松勇二