Happy Independence Day!
今日7月4日はアメリカ独立記念日です。

トーマス・ジェファーソンらが起草した「独立宣言」が採択され、北米13植民地がイギリスの統治から独立したのが245年前の今日。
それを祝って、街中には星条旗が掲げられ、大人も子供も国旗があしらわれたアイテムを身に着けて、家族や友だちとバーベキューやピクニックをしたり、パレードやミニマラソン大会に参加したりして、「Fourth of July」(Independence Dayの別名)を一日中楽しみます。

生まれ育ちが東京の私にとっても、この日には特別な感情を抱きます。
アメリカ好きが高じて、17歳の時に交換留学、初めて降り立った米国本土の地はサンフランシスコでした。帰国して地元の大学に進むも、2年後には飛び出すようにかの地に戻り、カリフォルニアの大学に編入、卒業後もアメリカで就職しました。 この時代の忘れられない思い出の一つが、独立記念日にマウンテンビューの野外劇場(今のGoogle本社の隣にある「ショアライン・アンフィシアター」)のコンサートで華美な花火を見上げながら、まるで自分の国のように誇りを感じていたことです。アメリカは自分の国ではないのに。

それがアメリカかぶれの単なる気持ちの高まりだったのか、それともそれ以上の感情だったのかと聞かれれば、明らかに後者でした。
若い私が感じ、惹き付けられていたのは、アメリカの自由と誇り、そして寛大さでした。それはまさにアメリカの建国者が「独立宣言」を通じて追求した「生命、自由、幸福」に他なりません。アメリカ生まれの人たちも、夢を持ってやってきた移民たちも、それらが自分たちに分け与えられている喜びを改めて感じることができるこの日は、アメリカの独立記念日であると共に、一人一人にとっての独立記念日なのです。アメリカの自由さ、楽しさ、独立心、冒険心や理想の追求はカリフォルニアワインにもよく表れています。

今年のFourth of Julyはちょうど日曜日。ぜひカリフォルニアワインと共に、アメリカの誕生日をお祝いしましょう!

●文:手島孝大(カリフォルニアワイン協会 北アジア・豪州地域共同代表)