1919年10月28日はアメリカでボルステッド法(禁酒法)が成立した日。
今回は、禁酒法時代においてもミサ用のワインを作ることを認められていた数少ないワイナリーのひとつが生産するフラッグシップワインです。その時代を生き延び、さらにはホワイトハウスの晩餐会で提供され、超名門ワイナリーとして知られるようになりました。
禁酒法時代は抑圧された時代であったにも関わらず、ギャングが台頭し、煌びやかでエネルギッシュな時代でもあったので、時代を背景とした沢山の名作映画が生まれました。中でも「ワンスアポンアタイムインアメリカ」が私のお気に入り。この映画は、赤色が所々に使われています。これをイメージして、実際に銀幕の中でも使用されていた真紅のダリアと薔薇を、アクセントに黒い実などを添えてフラワーアレンジしました。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした重厚感のあるワインに合わせる料理として、メインにグリルベジタブルと国産牛のグリル(豆豉のソース)。サイドディッシュとしてローストビーツとオレンジのサラダ(ソースは生クリームとビネガー)キノコのリゾット、豚肉と椎茸のバルサミコキャラメリゼを並べました。
DEAN&DELUCAで購入したものです。料理を作る手間が省ける分、盛り付けには工夫をしたいもの。 惣菜同士を組みわせたり、お箸で食べられるようひと口サイズにカットして立体感を出したり、ソースの添え方に気を遣いました。
このワイン、豊かな果実味とともにバニラ、杉、クローブ、シナモンなどのエキゾチックなスパイス香りが広がり、長い余韻が続きます。エンリオ・モリコーネの曲を聴きながら禁酒法時代に思いを馳せラグジュアリーなワインタイムを楽しんでみませんか?
<テーブルコーディネートのポイント>
花選びのポイントは、同系色でまとめること。重厚感のあるカベルネ・ソーヴィニヨンのイメージで、ダリア、薔薇、ビバーナムで赤系をベースに、アフリカンブルーバジル、コニカル、ヒエの黒系でアクセントを付けました。
いつものように低めに生けて、食事の邪魔にならないように。背景に黒い枝と赤い実を目線を遮らないようテーブルの端に置くと、高低差が生まれて華やかになります。今の季節だと、ハロウイーンっぽい雰囲気も演出できます。
文・写真:山本侑貴子
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