2月16日はInternational Syrah Day、シラーの日ですね。

シラーはフランス、コート・デュ・ローヌ地方原産の黒ブドウ品種です。今や世界各地で生産される国際品種となり、オーストラリアや南アフリカではシラーズという名前で親しまれています。カリフォルニア州では禁酒法以前から栽培されており、特に1990年代に入ってから増え、今日では赤ワイン品種では5番目に多いという人気ぶりです。

ブルーベリーやカシスなどの黒系果実の香り、ブラックペッパー、リコリス、シナモンなどのスパイスのニュアンス。複雑でしっかりとしたコクのある味わいが特徴的で、カジュアルなものから高級なものまで様々なレンジで楽しめる品種です。

合わせる料理はスパイスを効かせたお肉、特にジビエがオススメです。天然鴨はなかなか手に入らないので、今回は合鴨を低温調理してソテーしました。ビターチョコレートに五香粉、黒胡椒をきかせた赤ワインチョコレートソースをかけました。このソースだけだと、ちょっとクドくなりがちですが、オレンジを添えると、シラーのもつ酸味と寄り添ってくれます。

ぜひ、この機会にシラーとお肉料理を楽しんでみてください。

【鴨のソテー チョコレートソース オレンジ添え】
〈材料〉
合鴨ロース:1枚
ニンニク:1片
オリーブオイル:少々
お好みで付け合わせの野菜
(今回はカリフラワーとブロッコリーとキノコをソテーしたもの)
(ソース)
赤ワイン:150cc
ビターチョコ:30g
五香粉:適量
塩、胡椒:適量
鴨をソテーした後の油
バター:20g
鶏がらスープ:少々
〈レシピ〉
1. 鴨肉は余分な皮や脂、薄い膜を取り除き、皮目に網目状に切れ目を入れて、しっかり塩コショウする
2. <低温調理する場合>
58℃で1時間半火を通した後、食べる前にオリーブオイル少々と半分にカットしたニンニクを入れ、鴨肉を皮目から焼き、裏面も焼く
<低温調理しない場合>
フライパンにオリーブオイルを敷き、鴨を皮目から両面焼き、アルミホイルで包んでしばらく休ませる
3. フライパンから鴨を取り出し、ソースの材料を全て入れてしばらく火を通してチョコレートソースを作る
4. オレンジの実をカットして添える

文・写真:山本侑貴子
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