グリニョリーノは、北イタリアのピエモンテ州の原産で、カリフォルニアでは非常に珍しい品種。このワインを造っている生産者さんの定番はカベルネ・ソーヴィニヨンで、1970年の歴史的事件「パリスの審判」にも登場するほど有名です。しかし敢えて、元々この土地に植栽されていたこのマイナーな品種を大切に育て、丁寧にワインに仕上げているところに、生産者さんのチャレンジ精神、おおらかさ、カリフォルニアのポテンシャルの高さと偉大さを感じます。
テイスティングしてみると、ラズベリーやバラのような華やかなアロマとミネラル感に、スパイスのニュアンスも・・・。フレッシュな酸が心地よく、チャーミングで軽やかな味わい。どんな料理とも合わせやすいワインです。
今回は、和食の定番、鶏の竜田揚げに合わせてみました。
レモンを添えて、こだわりは、五香粉塩(五香粉に塩を混ぜたもの)をつけていただくこと。鶏もも肉のジューシーな肉感と、五香粉のスパイシーな香りと、グリニョリーノとのペアリングを楽しみました。 同じ料理でも、付け合わせのスパイスやソースによって、ワインとの相性が全く変わってくるのがペアリングの面白いところです。
【鶏の竜田揚げ】
〈材料〉2人分
鶏もも肉:250g(1枚)
片栗粉:適量
醤油:大さじ1
赤ワイン:大さじ1
生姜:1片(すりおろし)
ニンニク:1片(すりおろし)
揚げ油(米油を使用):適量
五香粉と塩:適量
レモン:くし切り
〈レシピ〉
1. 鶏もも肉はひと口大にカットし、醤油・ニンニク・赤ワインに10分以上漬ける
2. 1.に片栗粉を付けて、180℃に熱した油で揚げる
お皿に盛り付け、レモンと五香粉塩を添える
もうひとつ、イワシのしば漬け煮を作りました。イワシは臭いのきつい、癖のある魚ですが、しば漬けと一緒に煮ると、爽やさが加わり、軽やかでチャーミングなグリニョリーノとの相性は抜群です。 こちらのレシピは私のFacebookをご覧ください。
●文・写真:山本侑貴子
https://www.facebook.com/yukiko.yamamoto.391
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