ワインはカリフォルニア!の熱量が伝わってくるスポットです。基本は焼き鳥のお店なので、客席を見渡すと、ビールから焼酎から自由に飲んでいる人多数。でも店内ディスプレイから店主がかぶっているキャップまで、目に付くものが悉くカリフォルニアです。

ワインは頻繁に入れ替わるので、決まったリストはありません。そこは店主が相談に乗ってくれます。その会話が楽しい。 どの焼き鳥とも合いそうな1杯をセレクトするのは賢いソリューションです。でも、せっかくグラスワインが充実しているのだから、一度に数種を注文して自分仕様のペアリングコース探求はいかが?交互に食べて飲んで行くうちに、新たな発見があるかもしれません。

お勧めのペアリングや、店舗情報詳細については、写真ごとのキャプションをご覧ください。

(写真左から)
アイ.ブランド&ファミリー ラ・マレーア アルバリーニョ クリスティ・ヴィンヤード
ヒッチング・ポスト・ピノ・ノワール・ハイライナー
・カリカリベーコンと温玉のサラダ
・燃6串コース
 つくね(小皿に別盛、黄身付き)、こころ(ハツ)、巻身(せせり)、砂肝、ぼんじり、ねぎま
・ゴロゴロポテトサラダ
店主のお勧めを聞きました。アルバリーニョにはぼんじりとねぎま。爽やかなかんきつ系の酸味が鶏の脂の旨みがじんわりと広がる口中を、心地よく締めてくれます。そしてピノ・ノワールには、砂肝とハツなど噛めば噛むほど美味しい赤みのある臓物系。つくねも合いますが、タレの甘みと濃厚な黄身を絡めて食べるには、ジンファンデルがベストとのこと。

店主の木俣諒さん。お顔を知っている人も多いはず。店名でインターネット検索すると、彼のInstagramにヒットし、カリフォルニアワインのボトルと共に映った自撮り画像がずらりと並んでいるから。手前にあるのは、冬季のお通しのおでん。寒い外から温かい店内に入って、最初の1杯を飲みながら食べてひと息付く。これから飲んで食べるためのスタート地点に気持ちよく立てます。
@木俣 諒

六本木の裏路地で営業を続けて20年目になるYAKITORI燃の離れ。迎えてくれる看板が既にカリフォルニアのナンバープレート。そして引き戸を開けると、目に飛び込んでくるのは州旗のベアフラッグはじめ、ポスターやPOPなど、カリフォルニア感溢れるものが次々と。 料理は路地を挟んで向かい側の本店から運ばれてきます。 年内は30日まで営業しています。

燃NAGARE
東京都港区六本木3-8-7
営業日と営業時間は公式Facebookをご確認下さい。
TEL:03-5414-1141

文:近藤さをり
写真:小松勇二