「ワインはラベルがわけわかんない…」という方、安心してください。カリフォルニアなら、ビギナーにも優しいラベルですから。

おっしゃるように、多少知識がないと、オール横文字のラベルはなかなか読めません。また、やたらとたくさん違うラベルがあるのも悩ましいです。
とはいえ、ビギナーでもラベルを読み解く鍵がありまして、それはブドウの品種です。写真左側のラベルには、Pinot Noir(ピノ・ノワール)と書いてありますね。この品種は、イチゴやラズベリーの風味があって、酸味が強く、渋味は穏やかという特徴をもちます。

もし、ピノ・ノワールのワインを飲んで味が好みだったら、ラベルにそう書いてあるものを探し、リピートしてみましょう。品種が同じなら、ラベルが違っても味わいは似通っていますから。

困るのは、ラベルに品種名を書いてないワインが、けっこう多いことです。フランスのものは、たいてい書いていません(写真右側がそうですが、品種名なしです)。一方、カリフォルニアワインなら、ほとんどのラベルに品種名がしっかり登場してくれています。親切ですね。

なお、毎年違うラベルが貼られてお店に並ぶボトルの数は、ざっと100万銘柄だと言われています。1日1本飲んでいっても、2700年ほどかかりますね。どんな酒豪でもコンプリートするのは無理ゲーです。

●文・写真:立花峰夫